ハーフ牧師がゆく 26話

静かな住宅街のなかの、

公民館?

ここで、

月曜の晩に、日本人の礼拝は持たれていた。

 

 

 

 

あぁ~。日本語だ。

嬉しいなぁ。(涙)

 

集まっているのはみんな日本人だ。

 

それもみんな、

イエスさまを信じている人たち。

わぁ~凄い。

 

 

この町に

まだこんなに、日本人のクリスチャンがいたんだ!!

素晴らしい!!

 

賛美は「聖歌」という本を使って歌っていた。

古い日本語であるが・・・

意味は分かる。

 

 

古い言葉だからこそ、その意味をかみしめて、歌える。

深いねぇ。

素晴しい!

 

T牧師の説教は、

S牧師の説教のスタイルとは、

違っていた。

 

 

S先生は、分かりやすく語る。

T牧師は、少し眉間にしわを寄せ、激しく語る。

 

 

もしかしたらS牧師は、

聖書を知らない僕のために、

意識して分かりやすく

話してくれていたのかもしれない。

 

 

ありがとうございますS先生。

 

 

嬉しい。

 

イエスさま。

感謝します。

 

 

集会の後、

自己紹介をすることになった。

 

みなさん、

私を歓迎してくれた。

 

 

良かった。

 

その後、

みんなで食事をした。

 

沖縄出身者もたくさんいて、

沖縄のソーキそばだ!

あ~、嬉しい。

 

ここにいる女性のほとんどが、

戦争花嫁と呼ばれる人たちだった。

 

歳を取った女性は、

第二次世界大戦の時、米兵に嫁いで来た人たちだ。

(当時、第二次世界大戦からまだ40年)

 

日本に駐留していた米兵と恋に落ちて、

結婚して、

渡米して来た人たちだ。

 

 

彼女達は本当に、苦労してきた女性たち。

親族に勘当されても、

嫁いできた人たち。

 

 

見ると、私の母と

同い年ぐらいの婦人たちもいる。

 

彼女達は、

ベトナム戦争の時に、米兵と恋に落ちて嫁いで

渡米して来た人たち。

(当時、ベトナム戦争終結からまだ13年)

 

 

もし、

父と母が離婚してなければ、

母もここに、いたのかもしれない。

 

お母さん、

 

お母さん、

 

・・・

 

国際結婚は難しいね・・

言葉も違えば文化も違う。

 

若い時は情熱だけで一緒になれるが、

時間が経つと、相手の嫌なところも、我慢しなければならない。

 

どれだけ、ゆるし合えるか。

どれだけ愛し合えるか、

 

お互いの人格が成長するまで、

どれだけ理解する努力が出来るかで、

結婚生活は決まるのかもしれない。

 

 

そんな結婚をしたこの人たちは、

努力して、我慢して、耐えてきた人たち。

 

だからファッションとしての宗教ではなく、

 

 

人の心を、

本当に救うことの出来るイエスさまを求めて、

ここに来たんだと思う。

 

 

 

イエスさま。

この世界に来てくださり、

死ぬために来てくださり、

本当に感謝します。

 

 

天の父なる神さま。

大事な、大事な、大事な、一人息子を、

イエスさまを、

私たちのために遣わしてくださって、

本当にありがとうございます。

 

ありがとうございます(涙)。

 

 

 

わぁ~。

ここにいる人たち、素晴らしい人たちだ。

イエスさま・・・

 

 

 

「 ジョニー君。またお出でね。 」

「 はい。 」

嬉しかった。

 

それ以来

私は日曜日の朝は

アメリカ人の教会で礼拝を守り、

 

 

月曜日の夜は、

この、

日本人教会の集会に、参加するようになった。

 

 

 

そんなある晩、

「証し?」をするように言われた。

 

 

 

「証し」とは、

どうしてイエスさまを信じるに至ったか?

 

その体験談を人前で話して、

イエスさまの素晴らしさを表すことである。

 

 

とっても、

緊張したが、

言葉を選んでお話した。

 

話していると、

嬉しくて泣き出してしまった。

 

お父さんと出会えて、嬉しい。

お父さんをゆるせるようになれて、

嬉しい。

 

 

イエスさまは、

僕のようなダメ人間のためにも死んでくださった、

嬉しい。

 

 

イエスさまは、いつも僕といつもいてくださる、

嬉しい。

 

 

イエスさまに出会えて、本当にうれしい。

もうそれだけで、十分。

僕はしあわせ者だ。

 

もしかしらしたら、

僕がアメリカに来たのは、

ぼくがイエスさまを信じることが出来るように、

神さまが、導いてくださったからかもしれない。

 

もしそうなら、

本当に、本当に、嬉しい。

 

神さま、ありがとう。

イエスさま、ありがとう。

 

 

イエスさま。

 

今度は僕が、

日本に帰って、

牧師になって、

イエスさまを伝えます。

 

 

沖縄には、

米軍基地や、戦争のことで、

人をゆるせないで苦しんでいる人がたくさんいます。

 

憎しみのなかで生きて、

苦い思いをしてる人がまだまだいます。

 

ゆるし合えたら、

理解し合えたら、

愛し合えたら、どんなに素晴らしいか・・・

 

少しでも、

そういう人たちの助けになれたら・・・

 

 

僕はイエスさまに出会えて、

本当に幸せです。

 

 

だから今度は、

僕がイエスさまを伝えるために、

沖縄に帰ります。

 

 

日本に帰って、

神学校に行きます。

 

 

みんな話を真剣に聞いてくれた。

みんなで神さまを褒め称えた。

 

Praise the Lord !!

プレイズ・ザ・ロード(主を褒め称えよ)

 

 

Hallelujah !!

ハレルヤ(神さまは素晴らしいお方)

 

イエスさま、

ありがとうございます。

 

 

 

わたし(イエス)は、

彼ら(あなたのこと)が命(イエス)を見つけ、

それを完全に持つため(信じる)に来ました。

ヨハネ10章10節

 

 

 

イエスさまを信じるとは、真実の命を持つこと。

イエスさまを信じるとは、永遠の命を持つこと。

 

あなたは、もう、持っていますか?

 

イエスさまを信じると、

あなたの心の中に、

死から復活したイエスさまが、

聖霊(見えない)となって、

 

 

入って来てくださいます。

 

声に出して、

イエスさま、に、語りかけてください。

 

 

 

 

イエスさま。

私の心にお入りください。

 

あなたの十字架の死は、

私の罪のためであったと信じます。

 

死を打ち破りよみがえられたイエスさま。

私のなかに、お入りください。

アーメン。

 

 

 

 

 

主はあなたが帰って来るのを、

待っています。

 

 

 

 

ハーフ牧師がゆく 26話

つづく・・・