ハーフ牧師が行く 22話

私も、聖書を、勉強したい。

私も、牧師に、なりたい。

 

 

私は、

イエスさまを信じて救われた。

 

それなら、

私と同じように、

イエスさまを信じたら救われる人が、

 

日本にはたくさん

いるはずだ。

 

 

 

私も牧師になって、

人の役に立ちたい。

 

 

神さまのやくに

立ちたい。

 

 

 

 

 

でも私は

高校中退者。

 

 

専門学校にも、

大学にも、

入る資格は無い。

 

 

 

そんなことを

S先生に話していると、

S先生が、

思いがけないことを口にした。

 

「GEDを受けると良いよ。」

「 GED ? 」

 

GEDとは、

General Educational Development

つまりアメリカ版の大検(大学入学資格検定)である。

 

アメリカでは、

軍への徴兵や貧困が理由で、

高校に行けなかった人々のための

「高校卒業資格試験」が

充実している。

今は日本では、

高等学校卒業程度認定試験

(高認)というらしい。

 

 

 

 

「GEDに合格したら、大学に行けるよ。」

「 GED !?   大検 !? 」

 

 

 

私はうれしくなった。

 

自分の進むべき道を見つけた。

自分のやりたいことを見つけた。

 

嬉しい!

あぁ~。

イエスさまありがとう。

 

 

GEDってのを取るまで、

何年かかるか分からない。

 

でも何年かかっても、良い!

俺はGEDに合格するぞ!

 

大学に行くぞ!

そして、牧師になるぞ!

 

 

 

私は生きる目的を見つけて、

うれしくて

うれしくて、

気絶しそうだった。

 

 

アメリカでは、

 

夜間に無料で英会話を教えている

教会や大学がある。

そこで私も勉強することにした。

 

周りは、

移民してきたメキシコ人でいっぱいだ。

みんな生きるために必死。

 

 

 

生きる目的が見つかると、

勉強が喜びになった。

 

 

 

 

 

 

テキサスでも、

冬は寒い。

 

私はクリスチャンになって初めてのクリスマスを、

アメリカで過ごした。

 

S先生は、

 

お世話になった教会で、

お別れのメッセージをした。

日本に帰るのだ。

 

サンアントニオ日本人教会は、

アメリカ人の教会に統合されることとなった。

 

 

でもここはアメリカ人の教会であり、

説教は何を言っているのか、さっぱり分からない。

サンアントニオ日本人教会が閉じていく、、、

S先生家族が去っていく、、、

 

あぁ~

悲しい、、、、、、。

 

 

 

 

 

荷づくりを手伝っていると、

S先生の奥さんが、思いついたように言ってきた。

「ジョニーくん。生駒に行ったら?」

「イコマ?」

 

 

「奈良にあるの。」

「へっ?

 

何ですかそれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーフ牧師が行く 22話

続く、、、