イエスさま。

ありがとうございます。

イエスさまがして下さったことを思い出すと、

泣けて泣けて、仕方がなかった。

 

アメリカに来て、

お父さんとの出会い。

そして和解できた。

 

イエスさまは僕のために

十字架で死んでくださった。

 

神さまは僕のような人間も、

愛して下さっている。

 

今度は僕が、

イエスさまのことを、

イエスさまの事を知らない人たちに伝えたい。

 

多くの日本人は、

イエスさまが誰か知らない。

 

みんなにイエスさまを伝えるために、

まず僕が神学校へ行くんだ。

 

まず聖書を勉強するんだ。

 

生きる希望が与えられた。

イエスさまは僕の、

生きる理由。

 

僕は嬉しくて嬉しくて、

ずっと泣いた。

 

 

僕は沖縄県人の婦人の集まりで

イエスさまのことを証した。

 

アメリカに父を訪ねてやって来て、

そしてイエスさまに出会ったことを証した。

 

神さまの愛が素晴らしくて、

嬉しくて、

嬉しくて、

泣きつづけた。

 

会場にいたみなんなも泣いた。

みんな米兵に嫁いで、

アメリカに嫁いで来て、

いろいろ苦労したんだと思う。

 

イエスさまへの信仰は、

彼女達にも逆境を乗り越える力だった。

 

「みなさん、ジョニー君のためにカンパしましょう！」

 

一人の婦人が立ち上がり、

封筒を回し始めた。

 

「ジョニー君。これ、必要のために使って。」

 

え～～～～～？？？

人にこんなに親切にされるのは初めてだった。

 

僕は嬉しくて、

嬉しくて、

嬉しくて、

子供のように泣いた。

 

会場に来ていた沖縄の夫人の、

ご主人さんが、

私のバイクを欲しい、と言い始めた。

そしてそのまま、

買い取ってくれた。

 

 

経済的な必要は、

満たされた。

 

 

だれでも、持っている者は、もっと与えられて豊かになり、

持たない者は、持っているものまでも、取り上げられる。

マタイ福音書25章29節

 

数日前まで、

日本行きは無理だと思っていた。

けど、みことばを信じたら、

奇跡が起きた。

 

神さまは良いお方。

神さまは、

最善以外をなさらない。

 

イエスさま。

ありがとうございます。

これからもあなたを信じます。

 

 

 

 

 

アメリカを去る前夜は、

メキシカンのおばさんが、

ごちそうを作ってくれた。

 

「ジョニー、あなたは良い子よ。良い子よ。」

 

 

 

おばさんと叔父さんは、

僕が日本の神学校に行くことを

本当に喜んでくれた。

と、同時に、

心配してくれていた。

そんな気持ちがとても、

嬉しかった。

 

おじさんもおばさんも朝が早い、

二人がベッドに入るときが、

お別れの時となる。

 

「ジャーニー・ユー・アー・グットボーイ！」

そう言って、ハグしてくれた。

 

これがアゴスティーニおじさんとの、

今生の別れとなった。

 

 

翌朝、

目が覚めると、

家にはもう誰もいなかった。

 

 

外で車のクラクションが鳴った。

日本人バブテスト教会のＴ先生が

迎えに来たのだ。

 

 

T牧師が、

日本までの安い航空券を教えてくれた。

しかし、

出発地はダラスという遠い町だった。

 

T牧師が

ダラスに行くついでに、

車に乗せてくれることになった。

 

 

お世話になった家を見わたす。

 

 

家の鍵を閉め、

その鍵を窓から中に放り入れた。

「ガチャン」と音がした。

 

お別れの時が来た。

 

 

沖縄にいた時も、

アメリカに来た時も、

自分の居場所が無くて、

本当に辛かった。

 

自分には存在する価値が無い。

そう思いこんで

本当に辛かった。

 

そんな僕に、

親切にし、

犠牲を払って接してくれる人たちがいた。

 

イエスキリストを信仰する人たちだ。

 

こんな僕を愛してくれるお方がいる、

そのことを彼らは、

その生き方で教えてくれた。

 

神を信じる人々の

無償の愛を体験し、

僕は僕の価値を、

信じることが出来るようになった。

 

自分の未来に

希望が持てるようになった。

夢を見ているみたいだ。

 

 

イエスさま、

本当にありがとうございます。

 

 

 

 

ハーフ牧師がゆく　27話　終わり

つづく・・・