ハーフ牧師がゆく 28話

アメリカに来て、

色んなことが、あったなぁ~。

 

 

 

生まれてはじめて、

自分のお父さんに会った。

 

そして、

イエスさまを信じる人の仲介で、

和解できた。

 

メキシコ人の、

おじさんとおばさんのところで

お世話になった。

 

偉い人なのに、

親身になって相談に乗ってくれた

自衛隊のSさん。

ありがとうございました。

 

 

僕とお父さんの和解に尽力して下さった、

大恩人のS先生。

イエスさまを伝えてくれたS先生、K先生、○○○○。

本当にありがとうございます。

 

 

仕事を与えてくれた、

元中国人の支配人、

そして職場の仲間たち。

 

米兵と結婚して嫁いで来た、

戦争花嫁の人たち。

 

みんな他人の僕に、

本当に親切にしてくれた。

 

ありがとうございました。

イエスさま、

ありがとう。

本当に、ありがとう・・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

イエスさま、

愚かな私ですが、、、

どうか、

一人でも多くの人を、

あなたの御許に導くことが出来ますように・・・

私の人生をお用いください・・・

 

 

 

婦人たちから貰った封筒に、

み言葉が書かれた、

カードが入っていた。

 

 

箴言 3章5∼7節

 

心を尽くして主に拠り頼め。

自分の悟りに頼るな。

 

あなたの行く所、何処においても主を認めよ。

そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。

 

 

自分を知恵ある者と思うな。

主を恐れて、悪から離れよ。

 

それはあなたのからだを健康にし、

あなたの骨に元気をつける。

 

 

主よ。

あなたをいつも、

見つめて歩んでいけますように。

 

どうぞ、お守りください。

アーメン

 

6時間ほど高速道路を走ると、

テキサス州最大の都市

ダラス市に着いた。

 

 

 

 

近代的なビルが立ち並ぶ間に、

古くからの教会が、

不思議な調和を保って、存在していた。

 

 

 

その晩は、

そこにある日本人教会で

イエスさまのお証しをした。

 

 

その後、

T牧師がレストランで、

夕食をごちそうしてくれた。

 

 

「 ジョニー君、あそこが、ケネディー大統領が暗殺された場所だよ。」

え?

ケネディー大統領?

 

 

昔、暗殺されたアメリカの大統領である。

ジョン・F・ケネディー

 

テレビで見たことある。

あそこですか?

 

 

 

「誰も立ち止まらないんですね?」

普通に車が、

通過していた。

 

え~?

そういうモノなの?

 

 

ふと、

目を上げると、

向こう側に、

たくさんの人がいた。

 

 

 

スタジアム?

コンサート?

 

 

 

ホワイト・スネイク?

白い蛇・・・

 

人気のロックバンドのコンサートだった。

 

そこに、

多くの人が、

列をなして入っていく。

 

なんだこのコントラストは?

 

 

アメリカの英雄が暗殺された場所で、

白い蛇のコンサートに、

多くの人が

飲み込まれていく。

 

イエスさま、

なんですか?

これは?

 

 

得体のしれない、

闇の存在を、

 

はじめて感じた、

瞬間だった。

 

 

 

次の日、

私はダラスを出発し、

サンフランシスコへ向った。

 

 

ハーフ牧師が行く 28話 終わり

つづく・・・