ハーフ牧師がゆく 31話

「S先生、

、、、生駒聖書学院って、こんな山の中にあったんですか?

、、、怖いんですけど。」

「 竜一くん。心配ないって。 」

、、、、

 

 

昼間は気がつかなかったが、夜は、

生駒のあたりは、真っ暗である

 

つまり生駒は、

ど田舎なのである。

(現在は人口11万人を超える都会です。)

 

 

「先生、行かないで。」

「はははは、」

 

「じゃぁ。明日の入学式で会おうね。」

行ってしまった。

 

夜、来ると、怖っ。

 

戦前に建てられた、

歴史(?)ある校舎。

 

薄暗い階段を上って、、、

 

暗くて長い廊下。

 

自分の部屋に入る。

お~、

ここが私の部屋か~。

 

 

しばらくすると、

隣の部屋に、明かりが灯った。

 

 

 

行ってみよう。

 

「こんばんわ。」

「はい。どうぞ。お入りください。」

 

ドアを開けて中に入ると、

ぎょっとした。

 

 

なんとまぁ、

アゴの長い人だろう。

 

「どうも初めまして。

学生長の 橋場 と申します。」

「あ、どうも、砂川です。」

 

彼のことは、アゴ男、と命名しよう。

 

この人こそ後に、

和歌山純福音教会の牧師となる

橋場練三、その人であった。

 

しばらくアゴ男と世間話をしていると、

突然、ドアが開いた。

 

 

突然、ドアが開き!

「ヒャホー!

「練三ちゃーん! 元気だった??」

 

アゴ男、に飛びついてゆく、

ハエ男?

 

この人こそ後に、

行方不明となる、

打越〇〇、その人であった。

 

 

 

あ~。

S先生、帰りたいよ~。

 

 

次の日の朝、

入学式が行われた。

 

 

私を含めて、

新入生は12名

 

アメリカにいるとき、

古着屋で「3ドル」で買った、

少し大きめの背広を着て、

入学式に臨んだ。

 

 

Impossible    Become  a  Challenge !

インポッシビリティー・ビケイム・チャレンジ!

不可能は、挑戦となる

 

 

 

これが、

IBCのモットーです。

 

 

生駒へ、ようこそ! 

 

 

 

 

 

どのようにして

若い人は、

自分の道をきよく保てるでしょうか?

あなたのことばに従って

それを守ることです。

私は心を尽くして、

あなたを尋ね求めています。

 

 

旧約聖書

詩篇 119編

9 ~16節

 

 

 

 

 

こうして私は、

神学生になった。

 

 

 

 

 

ハーフ牧師がゆく 31話

つづく