ハーフ牧師がゆく 15話

ハーレーかぁ。

でも故障が怖いなぁ~、、、

 

 

父と和解した私は、

父の「姉夫婦」の家で暮らすことになった。

 

デンチャとアゴスティーニという

メキシコ人夫婦である。

せっかくアメリカに来たのに、

私の周りはメキシコ人(スペイン語)ばっかりである。

 

それでも私が覚えたスペイン語は

「コモエスタ・ウステ(こんにちは)」と

「タコス」だけ、だった・・・。

 

 

アメリカは「車社会」である。

車が無いと、

どこにも行けない。

 

とにかくバイクを手に入れねば。。。

 

 

私は全財産の1500㌦と

国際免許証を持って、

近所にあった中古バイク屋を訪ねた。

 

ワオ!

ハーレーダビッドソンも、

安いのは15万円ぐらいで買えるのか。

 

でも故障が恐いな。

俺にとってバイクはここでの貴重な「足」だ。

命に係わる。

 

年式が新しくて、

壊れそうにないバイクを選ぼう。

私は高年式の中古車

Kawasaki・KLR600Rを選んだ。

保険込みで1300ドル程だった。

S牧師が通訳してくれて

助かった。

 

次の日曜日、

私はS牧師が始めた教会、

「サンアントニオ日本人教会」の礼拝に出かけた。

S先生にはいろいろ助けてもらっている。

義理がある。

教会?

行きたくないなぁ~、、、

が、参加せねばなぁ。

 

 

「 この日は~、この日は~、主がつくられた~♪ 主がつくられた~♪ 」

ギターの生演奏だ。

ギターに合わせてみんなで「お歌」を歌う~♪

 

う~ん。

なんか楽しいな~♪

 

 

S先生が言う。

「イエスさまは、あなたの罪のために、十字架に架かられ、死なれたのです。」

私はその言葉に

驚いた。

 

「神さまはあなたを愛しています。」

私はまたまた、

驚いた。

 

私は罪人だ。

その通りである。

 

私のせいでフランクやキャリーは、

父親のいない子どもになろうとしている。

俺は罪人だ。

 

ところがキリストは、

こんな俺の罪のために、

死なれたという。

 

私とキリストは、

何の関係もない。

それなのにイエスさまは俺のために

「死んだ」という。

 

ビックリした。

申し訳なかった。

 

 

 

 

涙が出て来た。

 

 

 

父は私のために死なない。

 

 

 

母は私を愛していたが、

私のために死ぬことはない。

「お金(養育費)が取れなきゃお前はそこで死ね!」(母の声)

 

友達も俺のためには死なない。

私を愛して

死んでくれるなんて人は、

 

いない。

 

 

ところがキリストは、

私を愛して死んでくれた、という。

 

なんと在り難い事か。

在り難い。

 

 

 

申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

涙が流れて来た。

 

 

 

 

私は泣いていることがバレないように

席を立った。

「ちょっとトイレ」

 

3人しか聴衆のいない教会である。

席を立つにも勇気がいる。

 

 

 

トイレのドアを閉め、

洗面器で顔を洗う。

 

目が真っ赤である。

イエスさま。

 

 

 

 

俺なんかのために、

死んでくれたんですか、、、、、、、、、、、、、

 

俺なんかのために、

 

 

すいません。

 

 

 

すみません。

 

 

 

 

私は私が嫌いである。

 

 

 

 

鏡に映る自分の顔を見る。

 

 

顔がゆがんでいる。

 

 

この顔が嫌い。

 

 

 

 

目もゆがんでいる。

この目も嫌い。

 

 

 

 

口もゆがんでいる。

この口も嫌い。

 

私の心も、

心もゆがんでいる。

 

こころも嫌い。

 

声も嫌い。

 

 

私は私のすべてが嫌い。

 

 

 

 

 

でもイエスさまは、

私ことが「好きだ」という。

 

 

 

 

イエスさまは私のことを「愛している」という。

 

 

 

 

 

私を愛して、

私のために、

十字架で死んでくれたという。

 

 

 

 

 

ああ~、

なんと在り難い事か。

 

ああ~、

なんと申し訳ない事か。

 

 

 

 

イエスさま、

 

イエスさま、

 

 

 

ありがとう。

 

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また顔を洗う。

 

 

 

 

タオルで顔をふく。

 

 

 

でも、

また涙が、

 

 

 

こぼれて来る。

 

 

 

 

水を出して、

顔を洗う。

 

タオルで顔を拭く。

 

 

 

 

でも、また涙が

流れて来る。

 

 

 

 

水を出して、

顔を洗う。

タオルで顔をふく。

 

 

 

鏡に映る、

自分を見る。

 

 

 

まだ目が赤い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとこと、

 

口に出して、

 

 

 

言ってみる。

 

 

 

 

「 イエスさま、、、 」

 

 

誰かが、

後ろから、抱きしめて来た。

イエスさまだ!

 

 

 

 

 

 

私は号泣した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は泣きくずれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

イエスさま。

ありがとうございます。

 

 

イエスさま。

ありがとうございます。

 

 

 

 

私は、

いつまでも、

いつまでも、

 

泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイレから出ると、

 

礼拝は終っていた。

 

 

 

S牧師に聞いてみた。

 

「Sさん。

イエスさまって、

僕のために死んでくれたんですか。

・・・・・・

申し訳ないです。」

 

「ジョニー君。

イエスさまは死なれたけど、

三日目に「死」を打ち破って、

墓からよみがえられたんだ。

 

そして天にお帰りになったんだ。

 

 

そして今は、

ご自分を信じる者たちに

天から「聖霊」を送って、

 

信じる人たちの心の中に、

住んでくださるんだよ。」

 

私はその言葉に

驚いた。

 

神さまは、あそこにいるとか、ここにいるとか、ではない。

本当の神さまは、

信じる人の中に住んでくださる。

 

これだよ!

これだ!

これが本物だ!

 

これが本物で無くて、

何が本物だろうか?

 

私はずっと探し求めていた

「人生の答え」を、

見つけた!

 

 

 

 

 

ヨハネ福音書 3章16節

 

神は

じつにその一人子をお与えになったほどに

世を愛された。

それは

み子を信じる者が

一人も滅びることなく、

永遠のいのち

持つためである。

 

 

 

 

 

見つけた!

 

見つけた!

 

見つけたぞ!

 

やったー!

 

やったーーーーー!

 

 

 

 

このブログを読んでくれているあなたへ。

 

あなたはもう見つけましたか?

人生を答えを。

 

人生の答えは、

イエスキリストです。

 

人生で起こるすべての疑問は、

この方の中に答えがある!

 

どうぞ訪ね求めてください。

 

神はあなたを愛しています。

 

もしもあなたのお父さんがあなたを愛してくれなくても、

 

もしもあなたのお母さんがあなたを愛してくれなくても、

 

神はあなたを心から愛しています。

 

イエスキリストは、

あなたを愛して、

あなたの罪の身代わりとなって、

十字架で死なれたのです。

 

だからあなたは

尊いのです!

 

だからあなたは、

高価で、尊いのです!

 

どうぞあなたを創られた方(本当の神さま)のもとに

帰って来てください。

 

主はあなたが帰って来るのを

待っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーフ牧師がゆく 15話

続く、、、