ただいま~。かな?
私は三日ぶりに、父の家に帰って来た。
私は父の家を追い出されると、
通訳でお世話になった自衛官の家で
三日間お世話になった。
すいませんでした〇〇さん。
そして本当に、
ありがとうございます。<(_ _)>
さて、私は父の家に帰って来た。
しかし父の家には、
誰もいない。
朝とはいえ、誰もいない。
ん~。
ジョーもいない。
フランクもいない。
キャリーもいない。
もちろん父も、、、、。
日は傾き始めた。
もうすぐ暗くなる。
さて、どうするか?
すべての窓のカギは閉まっている。
どこかの窓でも割って、
中に入るか?
そんなことを考えていたら、
マニョー?と呼ばれている、
私にとって従兄(いとこ)にあたる男が
バイクでやって来た。
彼は家を失っており、
父の家に時々来ては、
泊まっていた。
この男は溶接工の仕事をしていた。
良い奴だ。
マニョーが私に何かを語っているのだが、
何言ってるかは、
分からない。
は~。
やっと家の中に入れた。
マニョーは父の部屋に入ると、寝てしまった。
私も寝よう。
この家には私の部屋はない。
あるにはあるが、
そこはガレージだ。
私はそこで寝たくない。
だから私は、
リビングルームのソファーで寝ることにした。
父の家に帰って二日目の夜。
今日も誰も
帰ってこなかった。
父の家に来て三日目。
今日も誰も帰って来なかった。
と思ったが、
真夜中ごろ、
父が帰って来た。
私は急いで起きて、
ドアを開けて上げた。
ガチャ。
ギロ
父は玄関から私を見上げ、
怒りに満ちた目で、
にらんだ。
怖い。
父はベトナム戦争では活躍し、
海兵隊では狙撃手の教官をしていた、
と聞いていた。
父の家の靴部屋は、
銃やライフルがいくつもある銃部屋だ。
俺は殺されるのか?
父は家に入って来ると、
居候のマニョーを怒鳴りつけ部屋から追い出し、
寝てしまった。
マニョーはフランクの部屋に入って
そこで寝た。
怖い。
恐い
怖い。
怖い。
はてさて、
いったいこれから私は
どうなるんだ?
私が父の家に来たせいで、
父と妻のジョーは、
離婚の危機を迎えていた。
と、後から聞いた。
ジョーは息子フランクと娘キャリーを連れて、
実家のあるカルフォルニアに帰ってしまったのだ。
父は三人を連れ戻すために、
テキサスからカルフォルニアまでの長距離(3000キロ×2)を、
車で六日間かけて往復した。
しかしジョーは説得に応じなかった。
私は父にとっては息子だが、
ジョーにとっては赤の他人なのだ。
「ジョニー(私)が一緒にテキサスの家に住むのなら、
私達はテキサスに戻らない!
カルフォルニアに住む!」
と、言っていたらしい。
後から聞いた話だ。
私は17歳の時に、
初めて自分の父に会った
私は自費(母の借金)でアメリカに来た。
父に歓迎されるだろう。
父に愛されるだろう。
そう思った。
ところが違った。
父の家族にも、
そして父にも、
私は厄介者で邪魔者、
であった。
あぁ~
生まれてきて、
ごめんなさい。
(涙)
そんな気持ちで、
一杯だった。
何で俺、
ここにいるんだろう?
これは夢か?
もし、
このブログを見ている人の中に、
「生まれてきてゴメンなさい」
そう思っている人がいたら、
あなたに言いたい。
あなたは望まれて生まれてきた!
たとえ親があなたを望んでいなかったとしても、
神はあなたを望んでいたんだ!
神はあなたを、
この世に誕生させたかったんだ!
この時代の、
この国の、
あの町で、
あのお父さんと、あのお母さんの間に、
あの生い立ちで、
あなたという存在を、存在させたかったんだ。
あなたの存在の全てには理由がある。
今は分からなくても、
理由は後で分かるようになる。
だから分かって!
あなたは大切な人。
あなたは愛されている。
あなたは重要な人。
あなたはかけがえのない人。
生まれてきてくれて、
ありがとう。
(#^.^#)
ありがとう。
ハーフ牧師がゆく 10話
続く…